オクシデント(Occident)とはオリエント(東方世界)と対極をなす西方世界のこと。オキシデント、あるいはラテン語風にオチデントと表現される[1]。
元々ラテン語で「日の没する所」という意味であり、転じて西の方角を表すようになった。古代ローマではシリア・エジプトなどを「日の出る所」(オリエント)と呼んだため、オチデントとはローマを中心とした西欧世界そのものを指す。西洋史においては、トルコのボスポラス海峡より西の地域である。
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エドワード・サイードらの研究によって西欧社会の東洋からの搾取、蔑視的なイメージが批判されるとともに西洋の拝金主義、利益優先的な物の考え方も批判され、『オリエンタリズム』に対してオクシデンタリズムとして紹介された。近年では西洋においても仏教や儒教の中にも見られる東洋的な中庸の概念などに再び焦点が当てられている。
日本語では、OccidentもWesternも同じく「西洋」と訳されることが多い。
「西欧」は、Occidentの訳語としてが稀に使われるが、通常は西ヨーロッパの意味である。ただし、近現代史における西洋の典型は西ヨーロッパだとも言え、この2つの概念には連続性がある。
「欧米」は、逐語訳的に相当する表現は欧米言語には見当たらない(直訳すれば「America and Europe」だが、単に列記したというニュアンスしかない)が、Westernの意訳としてしばしば使われる。